さかなのつれづれぐさ

その時の気分でなんでも喋る。

"はじめて"が相変わらず苦手な話

過去記事をつっこみつつアップしてみようシリーズ第二段。

どれにしようかなと思っていたのですが、割と新学期にふさわしいものを発見したので即決(笑)ちょうど昨日も初めましての方がいて、私個人的にもタイムリーかなと。

 

"はじめて"フォビア

はじめましてが怖い。

いや、正確に言えば見通しの立たない不確実な相互行為が怖い。

 

大学に入ってすぐの、学部の親睦会みたいなのは、トイレにいる時間が一番長かった。戻っても、すみっこに空気のように、まるで「1人でも大丈夫です」とでも言うような顔して時が経つのを待つしかできなかった。

 

誰か知り合いがいれば完全に依存する。小学校から中学校に上がる時がまさにそれだった。友達が初めましてしたタイミングで、「あ、私は…」て。

で、帰ってから必死にそれぞれの顔思い出しながら名前と一致させて、明日はこの子とこの子には自分から何かしら話しかけてみるぞって心の準備をして寝る。

 

小学生の時、習い事(自分の小学校の体育館で行われていた)を休んだ振替先がいつもと違う場所(隣の小学校の体育館)でいつもと違うメンバーなことを、母の送りの車が去ってから知って、入れずに結局迎えの車が来るまでひたすら近くを歩き回ったこともあった。

 

そんな私が、いざ留学に行くなんてなったらどうなるか、そりゃ鬱になるさ。びっくりするほど全然食べれないのな。

ただでさえ海外に出たことなくて、英語も自信なくて、例えば交通機関とかみたいな細かいことも全然わからない環境に行くことが怖いのに、さらに、知ってる人も皆無。

…それも、悲しきかな、実は同じ大学から向こうの大学へ自分の他に2人いたのに、肝心のその2人と事前に知り合えなかったのは、私がインフルにかかってオリエンテーション欠席したからという。

いや、留学は行きたくて行くことにしたのよ。でも、直前は「行きたくない」を連呼しすぎて、おばあちゃんが私は無理やり母に行かされると勘違いする事態にもなった。

 

でもね、慣れてしまえば大丈夫なの、どんな人も場所も。

「第一印象と全然違う」はしょっちゅう言われるし、本当だと自覚してる。

 

あ、逆に初対面の人に「今めちゃくちゃ緊張してます」とか言うと「そんな感じしない」なんて言われる。

人は学習する。ニガテを経験して、意識してでも無意識のうちでも、それを克服するか、回避する術を身につけるかする。

私はこの「初めて」恐怖症を平気なフリを得意とすることで何とかしてきたらしい。全くもって損な方途を学習したもんだ。

 

とはいえ、初めて会う人全てにいちいちストレスを感じてるわけじゃない。話す必要のない人、さらには、決まり切った会話で済む人は平気。つまり、どんな反応が返ってくるか、どんな話に展開するか、そういうのがわからない状況が怖いんだ。

はじめましての人というか環境というか文化というか、とにかく未知なるものに恐怖を感じる。

 

いまだに初めましての人や場所が苦手なのは変わらない。

実際、昨日も変な汗かいてたし、初めましての人たちとは目が合わせられないし、自分からは全然話しかけにいけなかった。(結構ぐいぐい来る人たちだったのでありがたいんだけど泣きそうだった笑)

でも、今回よかったのは、事前に「とても人見知りで初めての人が苦手なので、慣れるまでしばらく感じ悪いかもしれません。ごめんなさい」と伝えてみたこと。結局、私自身のしんどさと関係性構築初期の阻害が問題なわけで、その軽減のためにはこういう一言が大事なんだなと改めて学んだ。

まあそれも、その一言で異質な他者に対する想像力を働かせて(たとえ理解はできなくても)受け入れる姿勢をすぐに採れる人たちだったからこそ有効だったんだけど。

 

…この記事も、自分の理解の及ばない好き・嫌い、得意・苦手を受け入れるだけの柔軟性を鍛える一助になったら嬉しい。